blog

2018年度宮水blog

平成30年度卒業・修了証書授与式における「校長式辞」

 先月末より,ようやく春のあたたかな日差しが差し込め,梅の開花が東北にも訪れる時期となりました。

 本日ここに,平成30年度宮城県水産高等学校第70回卒業証書授与式・第60回修了証書授与式を挙行いたしましたところ,日頃より本校の教育活動にご支援,ご協力をいただいております,PTA,後援会,同窓会をはじめ,各所より多くのご来賓の方々にご臨席を賜り,誠にありがとうございます。

 東日本大震災から間もなく八年を迎えようとしていますが,本校では今年度,老朽化と震災の影響を受けた旧校舎から,待望久しい現在の校舎への移転を行い,昨年11月にはその落成記念式典と2年遅れの120周年記念講演を多くの方々のご協力を賜り挙行させていただきました。その新しい校舎から,本日,本科卒業生,専攻科修了生を送り出すことができましたこと,改めて皆様に感謝申し上げます。

 

 ただいま,呼名を受け,クラスの代表を通じ,卒業証書を授与した本科105名の卒業生の皆さん,同じく,修了証書を授与した専攻科6名の修了生の皆さん,卒業並びに修了おめでとうございます。

 今日,この日の主役である皆さんが,めでたく卒業,修了を迎えることができたのは,もちろん,一人ひとりの努力の賜ではありますが,同時に昼夜を問わず,暖かい愛情を持って支えて下さったご家族や,励まし,指導し続けて下さった先生方,そして,学び合い,競い合い,共に過ごした友人がいたからということを,忘れないでいて下さい。

 また,専門高校である本校に対し,実習の機会や物心ともにご支援をいただいた多くの地域の方々,企業の方々への感謝の気持ちも忘れないでいて下さい。本日,壇上の彩りを添えて頂いている,花々は,震災直後よりお世話になり,食を通じて交流を図っております,「石巻北高等学校」の方々より,皆さんの卒業,修了の門出を祝ってお送りいただいたものであります。

 

 卒業生,修了生の保護者の皆様,本当におめでとうございます。卒業,修了を迎えたお子様の姿に感慨も一入のことと思います。

 まだまだ幼さの残る,中学を卒業して間もない三年前あるいは五年前の入学当時の生徒の皆さんが,高等学校で学ぶべき学習に加え,本校の特色である類型ごとの専門教育の学習や部活動などの生徒会活動を通じて,成長され,大人の風貌を覗かせてくれるようになった姿に,保護者の皆様とともに,教職員一同,彼ら,彼女らの成長をうれしく感じているところであります。

 保護者の皆様におかれましては,在学中,様々な思いはお有りになったこととは存じますが,大事なお子様をお預かりさせて頂き,成長をする姿を間近に拝見させていただきながら,その使命を多少なりとも果たすことができたのではないかとホッとしているところであります。

 保護者の皆様,改めまして心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。

 

 さて,卒業生,修了生の皆さん,皆さんの本校で過ごした三年間あるいは五年間は,今の皆さんにどんな影響を与えたでしょうか。親元を離れての宮城丸での乗船実習,沖縄でのダイビング実習,石巻専修大学や石巻北高校とのこめぼこ連携実習,夕凪ダイニングにおける実践的調理実習など,あのときの苦労や達成感が,今,皆さんの頭をよぎっているのではないでしょうか。

 

 「学問なき経験は,経験なき学問に勝る。」イギリスのことわざです。

 経験することでわかることが沢山ある。学ぶだけではなく実践することが大事であるということを伝えてくれています。

 皆さんは,この学校で行った数々の実習により,机の上で活字を追うだけでは学び得ない、多くのことを経験を通して身に付けることができたのではないでしょうか。そのことは,皆さんにとって卒業後の新たなステージにおいてアドバンテージとなってくれることと信じています。

 そして,本校を卒業,修了する今日は,皆さんにとって,新たなステージを歩んでいくための始まりの日でもあることを忘れないでいて下さい。

 今までは,学校で定められたカリキュラムを元に学習や経験を行ってきた訳ですが,これからは一人一人が進むべき世界で「何を学ぶべきか,何を経験すべきか。」を,自ら考え、実践していかなければならないのです。みんなに支えられ,道路を歩んできた高校生活から,自らの考えで,まさに大海原へと飛び出して行く,卒業・修了を迎えた今日は,そういうことを決意しなければならない日であります。

 ただ,不安な思いや悩んでしまうことはありません。

 進むべき方向を見失ってしまったとき,今まで支えてくれた方々や経験から得たものが,皆さんの羅針盤となり手助けしてくれると思います。また,新しい環境で出会う人たちに対し,感謝を持って誠実に対応することができれば,その方々もまた,灯台のように道しるべとなって下さることでしょう。

 

 皆さんの成長を間近に見てきた者として,今日の日の感謝の思いと新たなスタートへの決意があれば,たとえ荒波に会おうとも,皆さんにとって素晴らしい未来が待っていると信じています。

 頑張って下さい。

 

 卒業生,修了生の皆さんの本校からの船出が,幸多からんことを心から祈念して「式辞」といたします。

 ボンボヤージ

 

 平成31年3月1日

 宮城県水産高等学校長  瀧田雅樹

 

増田先生のハワイ現地レポート!

 宮城丸第3次航海「乗船実習」中の増田先生からハワイの現地レポートが届きました。

 

 2月24日  

 宮城丸ホノルル入港,上陸初日は,有志の生徒をつれてアラモアナパークの海浜清掃,BBQも美味しい御馳走をいただきました。生徒は久々の陸での生活を満喫していました。

  

 2月25日   

 「ホノルル海さくら&水産高校」合同でのビーチクリーン

  

 2月26日 

 ホノルル研修,えひめ丸慰霊碑とパールハーバー,アリゾナとえひめ丸…日米の沈んだ船に黙祷をささげました。生徒にとっても海,船,戦争を考える機会になりました。

 

 

 ホノルル研修3日目の締めくくりは,現地FMラジオKZOOに出演。航海(乗船実習)について,ハワイの皆さんにしっかり伝えることができました。お疲れ様でした。

 なお,宮城丸はこの後,3月1日ハワイ・ホノルルを出航して,3月15日(金)気仙沼に入港し,3月16日(土)石巻に入港する予定です。

“こめぼこ”発売します!

 「こめぼこ商品化プロジェクト」と題して,本校が(株)髙橋徳治商店等と共に商品化に取り組み,楽天生命パーク宮城や石巻市民球場で販売してきた“こめぼこ”が,この度,生活協同組合あいコープみやぎ等でも販売することが決まりましたので報告いたします。

 販売する店舗については,以下のとおりです。

・生活協同組合あいコープみやぎ(宮城県仙台市中心)

・生協パルシステム(東京(個人宅配向け))

・生活クラブ連合会(東北は宮城以外~大阪まで(予定))

 

 なお,野球場では,冷たいままでの販売でしたが,温めるとよりおいしく召し上がれます。 

 お米の風味が感じられるおいしい蒲鉾ですので,是非お買い求めください。

 

 あいコープみやぎの「まんま通信」でも紹介されてます。

 https://www.mamma.coop/mammatusin/index.php?p=20190310

平成30年度「課題研究・総合実習成果発表会」を開催しました!

 2月14日(木),平成30年度「課題研究・総合実習成果発表会」を,本校の体育館で開催しました。

 発表会では,3年生が「課題研究・総合実習」において一年間の学習成果を,類型ごとに発表しました。

 各類型の代表班の発表内容は,以下のとおりです。

 ・調理類型「新 石巻名物料理を考える」

 ・航海技術類型「マグロのペーパークラフト及び原寸大マグロ模型(Ⅱ)の製作」

 ・機関工学類型「Farrari2の作成」

 ・生物環境類型「百万石のユメミタイ」

 ・フードビジネス類型「出前体験授業」

 今年度は,昨年度先輩から引き継いだ研究をさらに進化させた内容が多く,発表後には,本校の学校評議員の皆様から励ましの言葉や的確な指摘をいただきました。次年度もこれらの研究をさらに継続していくことを期待します。

 

“石巻別街道”2019について

 2月10日(日),東北電力グリーンプラザ(アクアホール/仙台市)で開催された「“石巻別街道”の観光と地場産品 街道で結ぶうまいもの味めぐり2019」において,本校フードビジネス類型が製造した「さんま味付缶詰」と調理類型が調理した「海鮮炊き込みごはん(“金のいぶき”を使用)」を販売しました。

 当日は,販売前から多くのお客様による長蛇の列…「あっ」という間の完売でした。販売の前後には「米粉入りかまぼこ“こめぼこ”作り体験」を行い,こちらも大盛況でした。大変貴重な経験をさせていただいたことに感謝いたします。

平成30年度「高大産連携プロジェクト報告会」に参加しました!

 2月9日(土),本校フードビジネス類型3年生が,石巻専修大学で開催された「平成30年度高大産連携プロジェクト報告会」で,「こめぼこ商品化プロジェクト」の今年度の活動を報告しました。昨年度は,石巻北高校,石巻専修大学,(株)阿部蒲鉾店,(株)楽天野球団と共に,商品化に取り組んだこのプロジェクトですが,今年度は,阿部蒲鉾店に代わり地元企業である(株)髙橋徳治商店と商品化に取り組みました。今回開発した商品は,あいコープ宮城(宮城県)のほか生活クラブ連合会(宮城県以外の東北から大阪)や生協パルシステム(東京・個人宅配向け)で販売する予定です(各団体とも敬称略)。

 関係の皆様には,本年度も大変有意義な活動の機会を与えていただき感謝申し上げます。

今年度17回目の「出前授業」開催!

 1月22日(火),矢本中央幼稚園の園児が来校し,工場見学と思い出缶詰づくりを行いました。

 園児の皆さんは,マグロの油漬け缶詰が出来るまでをビデオを見ながら勉強した後に,本校の食品工場を見学して,家庭用の調理器具と工場で使用している大型の調理器具を見比べたり,-35℃の冷凍庫の中で宮城丸で漁獲した魚を見学したりしました。

 また,缶詰の歴史や長期保存可能な理由を学んだ後で,思い出の品物や手紙等を入れた「思い出缶詰」を製作しました。

 今年度,フードビジネス類型では,今回の実習をはじめ「こめぼこ体験実習」や工場見学等の出前授業を計17回実施しました。

「こめぼこ実習」…石巻北高校と共同開催

 去る1月24日(木),本校のフードビジネス類型3年生と石巻北高校の食農系列3年生が,米粉を練り込んだかまぼこ,通称「こめぼこ」を製造する実習を行いました。

 今回使用した米粉は,北高の交流田で今年度,両校生徒が田植えから稲刈りまでを手掛けた米(ひとめぼれ)を使っています。

 実習当日は,出来上がった「こめぼこ」と一緒に,本校の調理類型3年生が作った炊き込み御飯とつみれ汁を味わいました。

 両校は,「水産と農業」という学ぶ分野が異なる学校ですが,同じ食について学んでいる生徒がそれぞれの専門分野について教え合い,学び合うことができるこうした合同実習を今後も継続していく予定です。

 

平成30年度「宮城丸第3次航海へいざ出港!」

 平成31年1月18日(金),海洋総合実習船「宮城丸」が,海洋総合科機関工学類型2年生(16名),本校専攻科航海コース及び機関コース1年生(計5名),気仙沼向洋高校専攻科生1年生(3名)の計24名を乗せ,石巻新漁港より実習海域のハワイ島南西沖へ向け出航しました。

 1月27日(金)からマグロ延縄漁業実習を操業させ,3月1日(金)にはホノルル入港します。

 約2か月の乗船実習を終えて,石巻へ帰港するのは,3月16日(土)の予定です。

 

(乗船式及び出港の様子)

「宮水さんま味付缶詰」を宮城県物産展に出品!!

 12月7日(月)に,株式会社三菱ケミカルホールディング本社(東京都)17階喫食スペース「concerto」において,高校生販売イベント「宮城県物産展(三菱ケミカルホールディング主催)」が開催されました。

 当日は,宮城県県内の商業科高校の生徒が開発した商品に加え,農業科・水産科の高校生が製造した商品が販売されました。

 本校からは「さんま味付缶詰」を出品し,瞬く間に完売という大盛況ぶりでした。

中学校の先生方向けに「バックヤードツアー」を開催します!

 中学校の先生方に,本校の新校舎や各種実習施設等を御覧いただき,本校の学習活動について御理解いただくため,以下のとおり「バックヤードツアー」を開催いたします。普段は御覧になれない実習場等も御案内いたしますので,ぜひ御参加いただきますようお願いいたします。

1 日 時  平成30年12月8日(土)午前9時00分から午後0時30分

2 会 場  本校の各校舎及び各種実習施設

3 その他

 (1) 詳細については,添付の「実施要項」を御覧ください。また,参加を希望される際は,「参加申込書」に必要事項を御記入いただき,FAXにて送信くださいますようお願いいたします(FAX(0225)24-1239)。

 (2) 当日は,中学生及び保護者対象の「個別の進学相談会」を実施しております。中学校の先生方で,御相談のある方は,担当者までお気軽にお申しつけください。

宮城県水産高等学校「バックヤードツア-」実施要項及び参加申込書.pdf

中学生対象「個別進学相談会」開催中!

 いよいよ中学校3年生は,受験シーズンを迎えます。

 そこで,本校では以下のとおり,中学生と保護者を対象とした「個別進学相談会」を開催しております。本校についての質問等,御遠慮なく御相談ください。

 なお,お越しの際は,事前に御連絡いただきますようお願いします。

((0225)24-0404/担当:企画情報部)

1 期 日  平成30年12月1日(土),12月8日(土),12月15日(土)

2 時間帯  午前8時30分から午後0時30分

3 会 場  本校本校舎(職員玄関よりお入りいただき,事務室にお声掛けください。)

“さんフェア宮城2018”に参加!

 11月11日(日),宮城県庁や勾当台公園を会場に“さんフェア宮城2018”が開催されました。「さんフェアとは?」・・・正式名を「みやぎ産業教育フェア」と言い,専門学科の高校生が「こんなことを実習で学んだり,こんなことを研究したり,こんなものを作ったり」と様々な学習活動を紹介する年に1度の高校生の祭典のことです。ここには,水産をはじめ,農業,工業,商業,家庭,看護,福祉の各学科に加え,特別支援学校が参加しています。県庁1,2階の各スペースや正面玄関のロータリー,勾当台公園に各校がブースを設けて,自校の取組を紹介したり,自校で開発した商品を販売したりして,生徒も生き生きと活動していました。

 本校からは,航海技術,機関工学,生物環境,フードビジネス,調理の5類型が参加し,展示発表をはじめ各類型の活動内容を紹介しました。中でも調理類型は「マグロのつみれ汁」を無料で提供し,長蛇の列ができるほど大好評でした。このほか,航海技術類型による「ロープワーク体験」や機関工学類型による溶接してつくる「ネジ人形の制作体験」,フードビジネス類型による「こめぼこ製造体験」や生物環境類型によるアクアポニックスの研究成果発表等,生徒の活動ぶりに頼もしさを感じました。

 来年も同時期に開催する予定です。

さんフェア宮城2018生徒

「宮城水産スペシャル!」待望のテレビ“ON AIR”決定!!

仙台放送の御当地番組「かのおが便利軒」で,2週にわたり本校が紹介されます。

放送日時等は,次のとおりです。

・前編 12月2日(日)午後1時25分~午後1時55分

・後編 12月9日(日)午後1時25分~午後1時55分

ぜひ,本校の良さを御覧ください。(www.ox-tv.co.jp/kanooga/

 

JRCがJR東日本石巻駅より感謝状をいただきました!!

 10月16日(火),本校のJRC(青少年赤十字)が,JR東日本石巻駅より感謝状をいただきました。

 当日は,JR東日本石巻駅長 佐藤正幸 様が来校され,JRCがこれまで取り組んできた渡波駅前宮水花壇の管理に対して,ねぎらいのお言葉をいただきました。

 渡波駅前の宮水花壇は,土が乾燥しやすく,雑草もすぐに生い茂ります。JRCは少人数ではありますが,これまで雑草を取ったり,土を耕したりして,自分たちで育てた花の苗やチューリップの球根,石巻赤十字病院から寄贈された花の苗を植えてきました。活動中には,地域の方々から「いつもきれいな花をありがとう。」「御苦労様。」などと,声を掛けていただきました。

 「JRCでは,これからも渡波駅を利用する方々に喜んでいただけるよう,きれいな花を育てていきたいと思います。」

 

 

1年生が「模擬投票」を体験しました!

 10月17日(水),1年生が「総合的学習の時間」に宮城県選挙管理委員会の方々を講師にお迎えし,「模擬投票」を体験しました。

 前半は,「選挙がどのようにして行われるのか」や「投票する上での約束事」を分かりやすく説明していただきました。

 また後半には,実際に投票を体験しました。受付を済ませ,記載台で自分が選んだ候補者名を投票用紙に書き入れていました。生徒は少し緊張した様子で,有効な一票となるよう注意して記入し,投票用紙を投票箱に入れました。 

 この模擬投票をとおして,実際の選挙で選挙権を行使することの重みを身をもって感じることができました。

説明では折ってもすぐ元に戻るという投票用紙も配られました。

受付を済ませると,公約を元に自分が期待する人に投票しました。

「7月豪雨災害」と「北海道胆振東部地震災害」の義援金を石巻赤十字病院に届けました!

  本校のJRC(青少年赤十字)は,今年発生した西日本豪雨災害や北海道胆振東部の震災を支援する目的で募金活動を行ってきました。

 10月11日(木)に,この活動で集まった募金を石巻赤十字病院災害対策課に寄託しました。

 募金に御協力いただいた皆様,ありがとうございました。

調理類型で「ラーメン講習会」を開催しました!

 10月18日(木)に,いつも御支援いただいている東京の「料理ボランティアの会」の御協力により,本年度も「ラーメン講習会」を開催いたしました。

 講師として来校されたのは,東京の有名ラーメン店「麺屋武蔵」の皆様です。

 社長の矢都木二郎様をはじめ4名のスタッフ(うち2名は本校の卒業生です!)が来校し,本校の調理類型2年生25名に御指導いただきました。

麺屋武蔵スタッフ

 本校で作るラーメンは,普通のラーメンとはひと味違う,魚介類をふんだんに使用した斬新な塩ラーメン,その名も「あら~麺」です。その名の通り,普段の実習で出る魚介類のあらを有効に利用したラーメンです。

 元だれの作り方,出汁の取り方,チャーシューや味玉の作り方,麺をゆでるこつ等,本来,企業秘密となるようなこともすべて御指導くださいました。

講習風景

 最後は全員で試食しました。とても美味しい「あら~麺が」でき上がりました。

あら~麺

 このラーメンを味わいたいと思った方は,10月27日(土)に開催する本校の錨章祭(文化祭)にお越しください。今回,講習を受けた調理類型2年生が「あら~麺」を販売します。

 麺屋武蔵の皆様,料理ボランティアの会の皆様,大変お世話になりました。ありがとうございました!

集合写真

「合同稲刈り実習」開催!!

 「実りの秋」を迎えました。

 さて,10月9日(火)に,本校のフードビジネス類型と調理類型の生徒が,石巻北高等学校の学校田で稲刈りを行いました。当日は,青空にも恵まれ,今年5月に石巻北高生と石巻専修大生とともに田植えをした「ひとめぼれ」を収穫しました。お米をとおしたこの交流は,東日本大震災以降に本校と石巻北高との間で始まったもので,現在は,石巻専修大学も加わって実施しています。

 稲刈りを終えた後は,本校フードビジネス類型の生徒が製造した「さんま味付缶詰」と石巻北高生が作った新米のおにぎりを一緒に味わいました。

 参加した生徒からは,「おにぎりがおいしかった。」という感想をはじめ,「久しぶりに稲刈りをしたけどうまくできた。」,「思ったよりも稲を刈るのは簡単だった。」等,思い思いの感想が聞かれました。

 今回,刈り取ったお米は石巻北高校で米粉にして,12月に石巻北高生と石巻専修大生を本校に招き,米粉入りかまぼこ,通称「こめぼこ」を製造する予定です。

調理類型3年「錨章祭松花堂弁当の予約」について

調理類型3年「錨章祭松花堂弁当」の予約について

 来る10月27日(土)に,宮城県水産高等学校錨章祭(文化祭)が開催されます。本年度より調理類型では,新校舎での調理実習を行っております。また,本校調理実習室も飲食店営業許可を受けておりますので,「松花堂弁当」を提供する高校生レストランを展開することになりました。どうぞこの機会に新しい「宮水」へお越し頂き,生徒達が頑張って制作したお弁当をお召し上がり下さい。お待ちしております(※お弁当の購入には御予約が必要です)。


1 日 時     10月27日(土)

2 時 間     (1) 10時45分~11時45分  (2) 12時00分~13時00分

3 金 額     ¥2,000円(税込み)

4 食 数     (1),(2)の時間帯各20食程度 

5 申し込み先   宮城水産高等学校「錨章祭お弁当予約係」

6 申し込み方法  ℡(0225)24-0404 

7 申し込み時間  授業の関係上,15時30分~18時30分での電話受付と致します。

8 申し込み期限  平成30年10月15日(月)~10月19日(金)


 

 


★予約に関する注意事項★

 ※先着順での受付となります。お早めに御予約ください。

 ※各回共に一斉に食事して頂きますので,時間厳守でお願いいたします。

    ※仕入れの状況によっては,内容が変更となります。

 

 

 

「体育大会」を実施しました。

 9月28日(金)に,荒天のために開催が延期されていた体育大会を実施しました。

 当日は快晴でしたが,あいにく前日までの雨で予定していた第3グラウンドでは実施できず,体育館でフィールド競技のみの実施となりました。

 「長縄跳び」「玉入れ」「綱取り合戦」「大綱引き」の競技では,白熱した戦いが繰り広げられ,大変盛り上がりました。

 大綱引きで2,3年生を押さえて優勝した1年1組が,総合優勝に輝きました。

1年生が「株式会社ヤマニシ」と「宮城県水産技術総合センター種苗生産施設」を見学してきました。

 8月29日(水)より,「水産海洋基礎」の一環として,1年生がクラスごとに,「株式会社ヤマニシ(実習船宮城丸を製造している。)」と「宮城県水産技術総合センター種苗生産施設」を見学してきました。

 ヤマニシでは,会社概要の説明をいただいた後、車中から施設を見学し,船の部品をつり上げる巨大なクレーンや船を運ぶ台車等を,間近で見ることができました。

 一方,宮城県水産技術総合センター種苗生産施設の見学では,本校の卒業生から施設の概要を説明していただき,アワビの養殖の様子を見学しました。

 見学を終えた生徒からは,「船の部品づくりから一隻の船を完成させるまでを,ヤマニシさんが担っていることが分かり,『スゴイ!一言です。』」や「水産技術総合センターで先輩が頑張っている姿にふれ,改めて自分の進路について考えました。」等の声が聞かれました。大変有意義な機会となりました。

「1年生対象キャリアセミナー」を実施しました。

 8月27日(月)に,NPO法人ハーベストの御協力の下,1年生対象のキャリアセミナーを実施しました。

 このセミナーでは,広く様々な「職業」の専門家や人生における先輩のお話を伺い,社会人としての「職業観」や「倫理観」を養うことが目的です。

 開講講座については,以下のとおりです。

1「水族館のお仕事」:大谷明範さん(仙台うみの杜水族館 魚類チームサブリーダー)

2「魅力ある人になる!!それが美容師です。」:阿部真明さん(株式会社プラス・アルトラ PASSION石巻店 店長)

3「踏み出した一歩で,世界が広がった!」:稲村友紀さん(公益社団法人MORIUMIUS・NPOカタリバ)

4「めちゃくちゃに失敗しても大丈夫!」:成影沙紀さん(NPO法人東北開墾 「東北食べる通信」副編集長)

5「『好き』と『やる気』でなんでもできる!」:佐藤千夏さん(紫山のごはん会 フードクリエイター)

6「夢に向かって!(パイロットって?)」 :戸島 潔さん(自衛隊宮城地方協力本部石巻地域事務所 所長)

7「将来に不安を感じる人をますます不安がらせるかもしれない不安な講座(10名限定)」:三上和仁さん(デザイン会社)

8「コンプレックスは力になる」:木村達男さん(株式会社三陸オーシャン 代表取締役)

9「はい!で人生は変わる」:加藤 稔さん(有限会社イッセイ 代表取締役)

10「仕事を決める,人生を決めるってなんだろう?」:福田沙織さん(Photo Win 写真業・カメラマン)

こめぼこ販売を行いました

宮城水産高校が開発した米粉入りかまぼこ「こめぼこ」を石巻専修大学、石巻北高校、県内の企業と共に共同で商品開発・販売を行う高大産学連携プロジェクトが今年度継続して行われることになり4月28から30日石巻市民球場で第一回目の販売を行ってきました。
今年度は地元の髙橋徳治商店の協力を得て完全無添加の「こめぼこ」が出来上がりました。
昨年度の「こめぼこ」とは味も食感も異なるため完売できるか心配されましたが試合開始前に無事完売することができました。今後は楽天生命パーク宮城での販売を目指し、さらに商品の質を高めていきたいと考えています。

こめぼこ販売を行いましたこめぼこ販売を行いました

こめぼこ販売を行いました

平成30年度 入学式 校長式辞

 桜の開花とともに日々春の暖かさを感じる時期を迎えました。この良き日に、PTA、後援会、同窓会をはじめ、本校の教育活動に御協力をいただいている多くの御来賓の方々のご臨席のもと、平成30年度、宮城県水産高等学校の入学式を挙行できますことは、教職員一同、この上ない喜びであります。

ただいま入学を許可しました、海洋総合科117名、専攻科海洋技術科航海コース1名、同じく機関コース4名の新入生の皆さん、入学おめでとう。教職員及び在校生一同、皆さんの入学を心より歓迎いたします。

また、保護者の方々におかれましても、真新しい制服を身にまとった、お子様の晴れ姿を目の当たりされ、感慨もまた一入のことと存じます。改めまして心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。

さて、本校は明治29年に、牡鹿郡簡易水産学校として設立許可をいただいき、翌30年の開設以来、宮城県水産学校など改称を経て、現在の宮城県水産高等学校となりました。開校以来、宮城県はもとより、日本の水産・海運産業を支える有能な人材を世に送り続け、120年を超える歴史と伝統を誇る、地元石巻をはじめ、県内の水産教育の拠点校であります。

本校では、「誇りある水産・海洋のスペシャリストの育成」「人間性豊かな職業人の育成」「将来の地域産業を担う人材の育成」を教育目標とし、他校で見ることのできない様々な施設・設備を用いた、多くの実習を通して、水産・海洋の専門的な知識と技術を身に付けることができます。さらに、漁船、商船、小型船舶といった船の資格や潜水士、調理師など多くの資格取得も可能であります。在校生は、将来の目標を定めて、卒業後の進路実現に向け、前向きに実習に取り組み、資格取得等に挑戦しております。

東日本大震災から7年が経過し、本年3月、多くの関係者の御尽力・御協力のお陰様をもちまして、待ちに待った新校舎の完成、移転を終えることができました。いよいよ今年度より素晴らしい環境のもとで、教育活動をスタートすることができる運びとなりました。

また、今年度入学の本科生より、従前以上に水産・海洋をイメージした新しい制服が採用され、皆さんが着用している訳であります。

さて、皆さんは、今日、新入生として、新制服をまとい、新校舎で学ぶという、3つの新しいスタートを迎えたわけでありますが、これからの高校生活の中で、自ら進んで、新たなことへの挑戦、チャレンジをしていってほしいと思います。

皆さんは、将来、社会に出て、多くの分岐点に立った際に、選択、判断をしなければならないことが多々あるかと思います。その際に、迷わず、正しい選択、判断を行うことができるように、高校生活の中で、多くの経験を積んでいってほしいと思います。

様々な学習活動や部活動、資格取得などの機会を通して、人と出会い、話し合い、ぶつかり合い、いろんな考え方を知るなど、多くの経験を積んだ上で、「自分の考え」、判断する力を養っていってほしいと思います。

新入生の皆さん、先ず、「やってみよう」という、「新しい一歩」を踏み出して下さい。

本校では、自ら手を伸ばせば、様々なことに挑戦、チャレンジする機会があります。

多くのことに挑戦、チャレンジして、高校時代の三年間、あるいは専攻科の二年間を、より充実した、実りあるものにしてくれることを期待しています。

保護者のみなさま、本日よりお子様を、本校でお預かりすることとなりました。この宮城県水産高等学校で大きく成長し、卒業、修了時にはそれぞれの希望の進路へと旅だっていただけるよう、教職員一同最善を尽くす所存でございます。とはいえ、高校時代は、多感な時期でもございます。学校だけでは、対応できない部分が多々あるのも現実であります。保護者のみなさまにおかれましても、学校との連携を密にお願いし、あたたかく、時には毅然とした態度で見守っていただき、ともにお子様の成長をサポートしていただきますようお願いいたします。本校への御協力と御理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

結びに、御多用の中、御臨席を賜りましたご来賓、並びに保護者のみなさまに重ねて感謝を申し上げ、式辞といたします。

平成30年4月9日   宮城県水産高等学校 校長 瀧田雅樹

平成30年度 入学式 校長式辞