生物環境類型 海を中心とした環境や生物のプロへ!

「効率的な漁、効率的な養殖とは?」

 米でも野菜でも、収穫できたと喜ぶあまり、来年まく種の分も食べてしまったら、次の年の収穫はゼロです。それと同じように、当然、魚も貝も海藻も、何も考えずに獲りすぎれば、いなくなってしまいます。海に生きる生物は、無限にあるわけではないのです。
 つまり、“海の生き物(海洋資源)を獲る”ということは、同時に、獲る量と残す量のバランスを考えなくてはなりません。これを“海洋資源管理”と言います。
 効果的な海洋資源管理のためには、海とそこで生きる生き物について、その生態や繁殖の仕方、何を食べているのか、など多くの知識が必要です。それらは教室で行われる授業だけでは絶対に身につきません。そのため実際にイカやサメの解剖をしたり、地引き網等でどこで何がどれだけ獲れたのか、といった資源調査などを行いながら、それらを身に付けます!さらに、養殖漁業の現場を知り、より資源管理の実践的な力を身に付けるため、養殖施設の見学体験や、定置網実習なども行います!

また、生物環境類型は“魚を育てて獲る”ことを中心に学ぶため、最も“6次産業化”を実践しやすい類型です!6次産業化とは、一人の漁業者が生産(一次産業)・加工(二次産業)・販売(三次産業)の全てを自ら担当することで、“収入を増やし、水産業に、より大きなやりがいを生みだそう”という発想に基づく新しい水産業を作り出すことです。
“育てて獲る”知識と技術の上に、加工、流通、経営の知識を身に付けることで、将来は、“漁獲から販売”までを手がけ、やりがいと高収入を得ることが期待されます!
 そして、ダイビング、小型船舶操縦などの実用的な資格を授業で取ることが出来るのも、この類型の魅力です。


水産高校でしか学べないダイナミックな学習が、本校にはあります!

   

《特色ある授業》
 資源増殖、海洋環境、海洋生物、第6次産業と起業、食品管理

《取得できる資格》
 1級小型船舶操縦士、ダイビングCカード、潜水士、栽培漁業検定など

《主な進路》
 大学進学(海洋・生物系)、水産関連会社、養殖業