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2022年3月の記事一覧

終業式ならびに表彰式を行いました

今年度の最後の登校日となった3月22日㈫,終業式を実施しました。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため,これまで同様「校内配信」という形の開催でしたが,生徒は校長先生や各部長の先生の話を真剣に聞いていました。

これをもって,学校の一年間は一つの区切りを迎え,生徒たちは次の登校日より新しい教室で学びをスタートすることになります。 

春休み有意義に過ごし,4月からは新たな目標を掲げ,日々の生活に臨んでもらいたいと思います。

 

また,閉講式に先立ち表彰式を実施しました。

年間を通して最も本を読んだ生徒を表彰する「多読賞」をはじめ様々な表彰が行われました。賞状を受け取った生徒たちは誇らしげな様子でした。これを刺激に,生徒の様々な活動がさらに活発になることを期待します。

成年年齢引下げに伴う講話を実施しました

3/14㈪

民法改正に伴い,2022年4月1日より成年年齢が20歳から18歳に引き下げられることを踏まえ,来年度18歳を迎える2学年の生徒を対象に消費者教育講話を実施いたしました。

「契約」の仕組みや若者が陥りやすい消費者被害 等について生徒たちは真剣に話を聞いていました。

「成年」になるということは様々な権利が認められる一方で,それに伴う責任も増えます。

正しい知識を身につけ,人生の新たな一歩を踏み出してもらえればと思います。

「第73回本科卒業証書授与式および第63回専攻科修了証書授与式」を挙行いたしました

令和4年3月1日(火)本校 体育館において,「第73回本科卒業証書授与式および第63回専攻科修了証書授与式」を挙行いたしました。

今年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため規模を縮小しての実施となりましたが,天候に恵まれ,非常に良い環境で,卒業生を送ることができました。

 

以下,学校長式辞を紹介いたします。


ここ数日,ようやく暖かな日差しが差し込むようになりました。雪と肌寒い強風に悩まされたこの冬もようやく終わりを迎え,本格的な春がまもなく訪れようとしています。
本日ここに,令和三年度宮城県水産高等学校第73回卒業証書授与式・第63回修了証書授与式を挙行いたしましたところ,多くの保護者の方々にご臨席を賜り,誠にありがとうございます。

ただいま,呼名を受け,代表を通じ,卒業証書を授与した本科108名の卒業生の皆さん,同じく,修了証書を授与した専攻科5名の修了生の皆さん,卒業並びに修了おめでとうございます。
変異を繰り返しながら未だ終息の時期が見えない新型コロナウイルス感染症の影響から,本来であれば,三年間,あるいは五年間,皆さんの教育にご協力いただいた方々をご来賓としてお招きし,保護者の方々,在校生とともに,立派に成長した皆さんの門出を,お祝いいただくところでありますが,このような形で卒業式を挙行させていただきますこと,何とぞご理解いただきますようお願いいたします。

卒業生,修了生の保護者の皆様,本日はおめでとうございます。
この三年間あるいは五年間,ご子息,ご息女は,就職,進学など自らの進路目標を立て,それぞれ類型を選択し,コロナ禍で制限をされた教育活動の中ではありましたが,日々の学習や実習,資格取得,進路選択などの機会を通じて自らを高めつつ,将来を見据え立派に振る舞うことができるように成長してくれました。
大人の風貌を少し覗かせてくれるようになった,今日の姿に,私ども教職員一同,大事なお子様をお預かりした,その使命を少しではありますが果たすことができたのではないかと,保護者の皆様とともに彼ら,彼女らの成長をうれしく感じているところであります。
保護者の皆様,改めまして心からお祝い申し上げます。

卒業生,修了生の皆さん,卒業・修了おめでとう。
本科を卒業する皆さんの三年前の真新しい少し大きめな制服を身にまとい,これから迎える高校生活への期待と不安をにじませていた姿は今も記憶に残っています。
さて,皆さんにとって,本校での高校生活は如何だったでしょうか。
1年生の秋,錨章祭に向けた準備を始めた中で,東日本に甚大な被害をもたらした台風十九号による一般公開の中止に始まり,この二年間は,新型コロナウイルス感染症のため,様々な制限下での学校生活を強いらざるを得ませんでした。特に昨年度は,臨時休業や,高校総体,全校での体育大会,マラソン大会,短期航海,学習旅行など,皆さんにとって楽しみにしていた多くの行事が中止となりました。引き続き,感染予防のため様々な制限を受ける学校生活の中ではありましたが,今年度は先生方と生徒会や委員会との協議の上,学年単位での体育大会の充実や,形を変えての錨章祭校内発表会,二回に分けて実施した芸術鑑賞,ビブリオバトルなどの行事を行い,上級生として立派に振る舞い下級生を導く,本校の良き伝統を継承して行ってくれたことに,校長として感謝の気持ちで見守っておりました。その成果が,コロナ禍で厳しかった就職活動においても,例年とほぼ変わらない結果に繋がったのだと思います。
また,専攻科修了生の皆さんは,目標とする海技士筆記試験合格に向け,日々頑張る姿を本科生に示し続けてくれました。皆さんの努力に敬意を示すとともに資格取得に向け今後の更なる努力を期待しています。

さて,本日,本校を巣立つ卒業生・修了生の皆さんに,一言贈りたいと思います。
「成功は必ずしも約束されていないが,成長は必ず約束されている。」
イタリアの強豪クラブチームの監督を経て日本代表をワールドカップブラジル大会に導いたイタリア人サッカー監督のアルベルト・ザッケローニ氏の言葉です。
私たちが努力するのは,言うまでもなく成功するため,結果を出すためです。スポーツであれば勝つこと,試験であれば合格すること,仕事であれば業績を上げること,その目的に向かい努力を重ねていくものです。
しかし,どんなに一生懸命努力をしたからといっても,必ずしも成功する,結果を出せるとは限りません。置かれた環境やそのときの状況,相手があるものであれば特にですが,努力したことが必ず報われるとはいえないのが現実です。
ただ,成功しなかったら,結果が出せなかったら努力したことは無駄なのでしょうか。何事も一生懸命にやった先には,充実感や達成感を味わうことができるとともに,今まで気がつかなかったことに気づき,見えなかったものが見えてくるようになるものです。努力したことは皆さん自身を大きく成長させ,その後の人生に大きくプラスになることは間違いありません。
本日,本校を巣立ち,就職する,あるいは,上級学校へ進む皆さんには,これからも,様々なことにチャレンジする中で,無駄に見えることに対しても,努力を重ねていってくれることを期待しています。卒業後も,皆さんが更なる成長をされることとともに,成功や成果を見いだすことができる幸せな未来を迎えられることを,教職員一同,これからも期待とともに応援していきたいと思います。
卒業生,修了生の皆さんの本校からの船出が,幸多からんことを心から祈念して「式辞」といたします。

令和4年3月1日
 宮城県水産高等学校長  瀧田雅樹