2017年度宮水blog

2017年4月の記事一覧

平成29年度 宮城丸第1次航海出港式

4月28日(木)
海洋総合科 航海技術類型3学年25名と、本校専攻科航海コースおよび機関コース1年生6名、気仙沼向洋高校専攻科生1年生および2年生6名の計37名を乗せ、海洋総合実習船「宮城丸」が、石巻新漁港より実習海域のハワイ島南西沖へ向け出航しました。

石巻新漁港の超低温冷蔵庫付近で行われた乗船式には、来賓の方や保護者の皆様、他多くの方にお越し頂きました。
実習生代表の生徒が「学校の授業ではなかなかできない貴重な体験を海技士資格取得に役立てたい。今よりもっと大人になって帰ってくる私たちを楽しみにしていて下さい。」と挨拶をしました。

5月7日から実習操業を開始し、6月5日にホノルル入港。石巻への帰港は6月23日の予定になっています。

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平成29年度 入学式 校長祝辞

4月7日(金)

平成29年度 入学式 校長祝辞

寒暖の差が激しかった三月を終え、東北の地にも、ようやく桜の開花の時期を迎えようとしています。この良き日に、PTA会長、同窓会会長をはじめとする多くのご来賓の方々のご臨席のもと、平成二十九年度、宮城県水産高等学校の入学式を挙行できますことは、教職員一同、この上ない喜びであります。
ただいま入学を許可しました、海洋総合科百十三名、専攻科海洋総合科航海コース二名、同じく機関コース四名の新入生の皆さん、入学おめでとう。教職員及び在校生一同、皆さんの入学を心より歓迎いたします。 また、保護者の方々におかれましても、本日のお子様の晴れ姿を目の当たりされ、感慨もまた一入のことと存じます。改めまして心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。
 さて、本校は明治二十九年に、当時の石巻町湊に牡鹿郡簡易水産学校として設立許可をいただいき、翌三十年の開設以来、宮城県水産学校など改称の後、戦後の学制改革により現在の宮城県水産高等学校となりました。開校以来、宮城県はもとより、日本の水産・海運産業を支える有能な人材を世に送り続け、昨年百二十周年を迎えた、歴史と伝統を誇り、地元石巻をはじめ、県内の水産教育の拠点校であります。
 本校は、入学式のしおりにもありますように「礼節を貴び、師長に順うべし。至誠を本とし、廉恥を重んずべし。忍耐を旨とし、業務に励むべし。」を校訓とし、「誇りある水産・海洋のスペシャリストの育成」「人間性豊かな職業人の育成」「将来の地域産業を担う人材の育成」を目標とし、教育活動を行っております。本校の教育の特長は、他校に見ることのできない多数の施設・設備を用い、様々な、実習を通して、専門的な知識と技術を身に付けることができることです。そして、漁船、商船、小型船舶といった船の資格や潜水士、調理師など様々な資格取得が可能なことであります。在校生は、将来の目標を定めて、卒業後の進路実現に向け、前向きに実習に取り組み、資格取得等に挑戦しております。
 さて、新入生の皆さんに、二つのことをお話ししたいと思います。
一つは、「出会いを大切にすること」です。今日から時を共にする、同級生や先生方、先輩、後輩、校外活動などでお世話になる企業の方、そうした方々との出会いを大切にしてください。特に、実習や部活動、様々な行事などを通して、多くの時間を共にする仲間は、皆さんの将来にとってかけがえのない財産になります。何より、自分をより高めることにつながります。高校生活を通して、多くの出会いの機会を求めることを期待しています。
 もう一つは、「人を敬う、思いやる気持ちを持つ」ことです。環境が違う世界で育ち、「自分とは、全く考えが合わない」といった人との出会いも出てくることがあります。そうした人に対しても、「礼を尽くす」ことをお願いしたい。社会に出れば、より多くの出会いがありますが、お互いを理解する第一歩は、相手を尊重することです。これからの高校生活が、自分にとっても、仲間にとっても有意義なものとなるためにも、そのことをお願いします。
保護者のみなさま、本日よりお子様を、本校でお預かりすることとなりました。この宮城県水産高等学校で大きく成長し、卒業、修了時にはそれぞれの希望の進路へと旅だっていただけるよう、教職員一同最善を尽くす所存でございます。とはいえ、高校時代は、多感な時期でもございます。学校だけでは、対応できない部分が多々あるのも現実であります。保護者のみなさまにおかれましても、学校との連携を密にお願いし、あたたかく、時には毅然として見守っていただき、ともにお子様の成長をサポートしていただきますようお願いいたします。本校へのご協力とご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
 結びに、ご多用の中、ご臨席を賜りましたご来賓、並びに保護者のみなさまに重ねて感謝を申し上げ、式辞といたします。

平成29年4月7日   宮城県水産高等学校 校長 瀧田雅樹