2020年度宮水blog
令和2年度第72回卒業証書授与式・第62回修了証書授与式
学校長式辞と3学年担任より贈る言葉(錨想抜粋)を紹介します。
〈宮城県水産高等学校長 瀧田雅樹 式辞〉
暦の上では春を迎えたとはいえ,先週は寒い日々が続いておりました。弥生,三月を迎え,暖かな日差しが差し込む本格的な春がまもなく訪れようとしています。
本日ここに,令和二年度宮城県水産高等学校第72回卒業証書授与式・第62回修了証書授与式を挙行いたしましたところ,多くの保護者の方々にご臨席を賜り,誠にありがとうございます。
ただいま,呼名を受け,代表を通じ,卒業証書を授与した本科106名の卒業生の皆さん,同じく,修了証書を授与した専攻科7名の修了生の皆さん,卒業並びに修了おめでとうございます。
本来であれば,三年間,あるいは五年間,皆さんの教育にご協力いただいた方々をご来賓としてお招きし,保護者の方々,在校生とともに,立派に成長した皆さんの門出を,お祝いいただくところでありますが,新型コロナウイルス感染症の終息にはほど遠い状況下でやむなく,このような形で卒業式を挙行させていただくこととなりました。皆さまには,何とぞご理解いただきますようお願いいたします。
卒業生,修了生の保護者の皆様,本日はおめでとうございます。
この三年間あるいは五年間,ご子息,ご息女は,就職,進学など自らの進路目標を立て,それぞれ類型を選択し,日々の学習や実習,資格取得などの機会を通じて自らを高めつつ,コロナ禍で厳しい進路選択を迫られる中でも将来を見据え立派に振る舞うことができるように成長してくれました。
大人の風貌を少し覗かせてくれるようになった,今日の姿に,私ども教職員一同,大事なお子様をお預かりした,その使命を少しではありますが果たすことができたのではないかと,保護者の皆様とともに彼ら,彼女らの成長をうれしく感じているところであります。
保護者の皆様,改めまして心からお祝い申し上げます。
卒業生,修了生の皆さん,卒業・修了おめでとう。
本科卒業の皆さんは,現在の新しい校舎の記念すべき最初の入学生でした。三年前,新しく採用した少し大きめな制服を身にまとい,これから迎える高校生活への期待と不安をにじませていた皆さんの姿は今も印象に残っています。
さて,皆さんにとって,本校での高校生活は如何だったでしょうか。
高校生活最後のこの一年は,新型コロナウイルス感染症のため,二ヶ月にわたる臨時休業に始まり,高校総体,全校での体育大会,マラソン大会,錨章祭など,多くの行事が中止となるなど沢山の我慢を強いらざるを得ないものでした。感染予防のため様々な制限を受ける学校生活の中で,代替措置として行った行事や実習に,愚痴をこぼすことなく,前向きに取り組み,笑顔で学校生活を送ってくれる皆さんの姿を見て,校長として,感謝の気持ちで見守っておりました。その成果が,厳しいといわれていたコロナ禍における就職活動においても,例年とほぼ変わらない結果に繋がったのだと思います。
また,専攻科修了生の皆さんは,目標とする海技士筆記試験に全員が合格されたこと,本当にうれしく思います。皆さんの努力に敬意を表したいと思います。おめでとう。
さて,本日,本校を巣立つ卒業生・修了生の皆さんに,一言贈りたいと思います。
「人は全て自主独立すべきものである。自立の精神は人への思いやりと共に人生の根本を成すものである。」
令和6年からの新一万円札の肖像画に選ばれ,先日からスタートしたNHK大河ドラマの主人公として扱われるなど話題にもなっている,江戸時代から昭和にかけて起業家として活躍され,「近代日本経済の父」といわれる 渋沢栄一さんの言葉です。渋沢さんは,大金持ちになることよりも万人の利益をはかる生き方を実践し,銀行や保険制度,船舶輸送,教育など人々の生活を豊かにする礎を築いた方です。人は,自分の意思で,自分の責任において物事をなしていくことが大切であり,自立しようとする思いと人への思いやりは生きていく上で根本となるものである,という,仕事をする上での大切なことを説いた言葉です。本日,本校を巣立ち,就職する,あるいは,上級学校へ進む皆さんには,今まで学んだ知識や技術をもとに,何事に対しても自ら考え,責任を持って行動していこうという自主独立の思いとともに他者を思いやる心を胸に本校を巣立ち,これからの日々を送っていって欲しいと思います。そうすれば,周りの人たちとともに幸せな未来を迎えることができる,皆さんにとっても素晴らしい人生が待っていることでしょう。
東日本大震災からまもなく十年を迎えようとしています。今までは,与えられることが多い生活を送ってきた皆さんが,社会人として,周りを支えていく,そんな大人に成長して行ってくれることを,教職員一同,これからも期待とともに応援していきたいと思います。
卒業生,修了生の皆さんの本校からの船出が,幸多からんことを心から祈念して「式辞」といたします。「UW」
〈3学年担任贈る言葉〉
「卒業おめでとうございます。」「ミスすることはたくさんありますがミスを素直に認めて責務をまっとうしてください。」「辛いことがあっても時には人を頼りなりながら進んでください。」「たくさんの人が陰であなたを支えてくれたことを忘れないでください。」「色んな経験を笑いに変えられる大人になってください。」
10年ぶりにイワガキ養殖を再開しました。
前網浜養殖研究会とともに歩んできたイワガキ養殖は東日本大震災によって養殖筏が流されてから中断していましたが前網浜の状況も落ち着いてきましたので生物環境類型3年生が再びイワガキ養殖に挑戦することにしました。東北では震災後,イワガキ養殖は行われていないので新たな挑戦です。昨年7月に養殖筏を前網浜沖に設置し11月からイワガキの種苗育成を行い2月25日に卒業記念として養殖筏に垂下しました。養殖筏には長さ8mのロープが12本ついており1本のロープに25枚のホタテの貝殻,合計300枚が挟み込まれています。1枚のホタテの貝殻にはイワガキの種苗が30から50個ほど固着しています。イワガキの出荷までには2から3年かかりますがイワガキの成長や出荷は後輩に託しました。
生徒の感想です。→「私たちが養殖したイワガキの出荷が楽しみです。出荷されたイワガキを通じて私たちがイワガキ養殖に関わっていることを知ってもらえるとうれしいです」
←茶色の固着物がイワガキです。
ロープにホタテの貝殻を挟み込む様子です。→
←ロープを垂下する様子です。
各種大会で入賞した1,2年生への表彰式がありました。
〈書道部〉
第68回全国小中高児童生徒川開書道展(令和2年11月実施)
特選 秋山 慎之介(海洋総合科1年)
金賞 甲斐 司琉(機関工学類型2年)*乗船中
金賞 鈴木 星希(海洋総合科1年)
金賞 津田 凪(海洋総合科1年)
〈柔道部〉
第69回宮城県高等学校柔道新人大会 女子個人(令和2年10月実施)
階級別 第1位 佐々木 海春(海洋総合科1年)
〈空手道部〉
第34回東北高等学校空手道選抜大会 男子個人組手(令和3年1月実施)
ー 61㎏級 第1位 髙橋 銀(生物環境類型2年)
+76㎏級 第1位 酒井 琉(生物環境類型2年)
令和2年度宮城県高等学校新人大会空手道競技
男子個人組手(令和2年11月実施)
ー 61㎏級 第1位 髙橋 銀(生物環境類型2年)
+76㎏級 第1位 酒井 琉(生物環境類型2年)
ー 76㎏級 第3位 阿部 海星(生物環境類型2年)
ー 76㎏級 第3位 平塚 琉桃(航海技術類型2年)
同大会 男子団体形 第2位
高校生デコ白玉コンテスト最終選考中です。応援お願いします。
標記コンテストにおいて,調理類型2年生3名の作品が500ほどの応募作品の中からベスト50作品に入り,最終選考に進んでいます。ただいまオンライン投票で人気賞を決めています。みなさんからの'いいね!'の数の多さで人気賞が決まります。 調理類型2年生の作品は以下のとおりです。投票は3月13日までです。是非,投票に参加してください。投票先はこちらから→https://www.instagram.com/shiratama_contest/
宮城丸でマグロ延縄実習が始まりました。
機関工学類型2年生と専攻科1年生がハワイ沖で実習を開始しました。みんな元気に実習に取り組んでおりマグロやカジキが釣れるたびに喜んでいます。